2018年7月20日 (金)

【痩せてる人も隠れ肥満かも?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

2週にわたりメタボリックシンドローム(以下、メタボ)について解説しましたが、「自分は太ってないから関係ない!」と思った人もいるのではないでしょうか?
実は、体型的には痩せている人(体重が標準範囲である人)でも脂肪が多い、「隠れ肥満」となっている可能性もあるのです。自分は肥満ではないと思っている人もこの記事で、隠れ肥満でないかを確認しましょう。

‐‐‐■隠れ肥満とは?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
現在のところ、隠れ肥満に医学的な定義や判定基準はありません。一般的に、日本における肥満はBMI(体格指数)が25以上と定義されています。
この定義における肥満では、身長から算出される体重のみで判定されるため、体重過多の要因が“脂肪が多いのか”“筋肉が多いのか”などを判別することはできません。つまり、分類上はボディービルダーも肥満に分類されてしまうのです。
一般的に大部分の肥満の人は、脂肪量が多いと推察されますが、一部には、適正体重でありながら、脂肪量が多い人もいるのです。そのような方のことを俗称として「隠れ肥満」と呼んでいます。
脂肪量が多いかどうかは、一般的に体脂肪率で判定され、男性で25%以上、女性で30%以上は脂肪過多とされています。BMIが25未満の人も、体脂肪率から隠れ肥満でないかを確認してみましょう。

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‐‐‐■隠れ肥満の危険性‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
隠れ肥満は、見た目でわかりにくく、肥満の判定では該当しないため、すぐに気付くことはできません。
しかし、隠れ肥満は見た目に表れていなくても、体内に脂肪が多くある状態です。
この脂肪が内臓に蓄積されている場合、一般的なメタボと同様に動脈硬化の危険度は高くなります。
さらに、隠れ肥満は体重が標準的でありながら脂肪量が過剰であるため、骨量や筋肉量などの除脂肪量が少ない可能性も考えられます。
筋肉が少ないことによって基礎代謝量が低下したり、骨量が少ないことによって骨折や骨粗鬆症のリスクが上がったりすることにもつながります。

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‐‐‐■隠れ肥満の主な原因は?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
隠れ肥満の主な原因を3つ、ここでは解説します。

1つ目は、栄養不足です。
たんぱく質やビタミン、ミネラルなどの摂取量が十分でないと、筋肉や骨の量を維持できず、減少傾向となります。さらに、臓器の働きは低下して、脂肪は減りにくくなります。

2つ目は、運動不足です。
運動量が少ないと、筋肉量や骨量は加齢に伴い徐々に減少していきます。
維持や増加のためにも、身体に一定の負荷をかける必要があるのです。
筋肉量が少ないと基礎代謝量が低下し、1日に消費できるエネルギー量が減少するため、脂肪は蓄積しやすくなります。

3つ目は、不適切なダイエットの繰り返しです。
不適切なダイエットを行うと、期間中は除脂肪量(筋肉など)と脂肪量の両方の減少によって、体重が落ちます。
しかし、リバウンドの際の体重増加は、脂肪量の増加が中心となることが一般的です。
そのため、不適切なダイエットを長年繰り返していくことで、除脂肪量は減少し、脂肪量が増加していくのです。
不適切なダイエットをすればするほど、隠れ肥満に近づいてしまう危険性があります。

‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
隠れ肥満の予防も、生活習慣病などと同様に、普段の運動や食事を適切にしておくことが大切なのです。
隠れ肥満は、特に、若い女性や高齢者に多いとされており、今、体重に問題がない方こそ、確認する必要があるのです。
メタボだけでなく、隠れ肥満にまで気をつけていきましょう。

画像出典:https://www.photo-ac.com/

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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2018年7月13日 (金)

【メタボの判定基準は?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

前回、メタボリックシンドローム(以下、メタボ)は肥満だけなく高血圧や高血糖、脂質代謝異常が組み合わさった状態で、その状態が長く続くと動脈硬化が進行し、心疾患や脳血管疾患などを引き起こす可能性があることを解説しました。今回は、メタボの判定基準について解説しますので、ご自身の健康診断の結果と照らし合わせながら確認していきましょう。

‐‐‐■メタボの判定基準(図1)‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
2005年に、メタボの判定基準は日本内科学会等内科系 8 学会が合同で策定しました。
メタボの判定には、「
腹囲(ウエスト周囲径)」、「トリグリセリド(中性脂肪)値」、「HDLコレステロール値」、「血圧(収縮期、拡張期)」、「空腹時血糖値」の項目を用います。

まず、腹囲は必須条件で、男性85cm、女性90cmを超えると内臓脂肪の蓄積が過剰とみなし、メタボ該当の第一条件を満たすことになります。
次に、腹囲の条件に該当した方の中で、血清脂質、血圧、血糖の3つの項目のうち2つ以上が基準値から外れていることで、メタボに該当となります。
なお、高トリグリセリド血症、低HDLコレステロール血症、高血圧、糖尿病をすでに発症しており、治療として服薬をしている場合は、数値に関わらず該当となります。

201807131‐‐‐■なぜ体重ではなく、腹囲で判定するのか‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
内臓脂肪面積がおよそ100cm2以上になると、動脈硬化やその他の疾患のリスクが上がることが報告されています。
内臓脂肪面積の正確な測定にはCTなどを用いる必要がありますが、現場で簡便に測定するのは不向きなため、内臓脂肪面積と相関のある腹囲を用いて測るようにしています。 
しかしながら、世界保健機関(WHO)の提示するメタボの国際的な基準では、男性84cm、女性80cmとしていて、男性の方が大きくなっていることもあり、今後さらなる研究によって、変化していくことも予測されます。

‐‐‐■該当する項目が多いと病気のリスクも高まる‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
メタボの判定基準となる①内臓脂肪の蓄積、②脂質異常、③高血圧、④高血糖の4項目は、該当する項目が多くなると、冠動脈疾患発症などの危険度が高くなるとされています。
4つの項目のうち1つも当てはまらない場合の冠動脈疾患を発症する危険性を1としたとき、4つのうちどれか1つでも当てはまる場合は約5倍、2つ当てはまる場合は約10倍となります。さらに、3つ以上当てはまる場合は、なんと約31倍も冠動脈疾患を発症する危険性があるとされています。
このことから、症状のない単なるメタボに該当するということだけでも、いかに健康上に大きな問題があるか改めて理解できたと思います。
なお、メタボでない状態でも、動脈硬化の危険は高まるため、1つも当てはまらないことが理想と言えるでしょう。

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‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
自分の結果を見返して当てはまる項目はいくつありましたか?
メタボに該当しない場合でも、1つ以上基準値から外れている項目があれば、病気のリスクは高い状態にあります。全ての項目が基準値内であったとしてもこれまでの数値と比較して悪化している項目があれば、今後メタボとなるリスクがありますので、要注意です。

内臓脂肪の蓄積は過食や運動不足が主な原因です。
バランスの良い食事、適度な運動を心がけて予防・改善をしていきましょう。

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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2018年7月 6日 (金)

【メタボリックシンドロームとは?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

「メタボリックシンドローム(以下、メタボ)」という言葉はすでにみなさんも一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、「メタボ=お腹周りが出ている、太っている」という理解ではありませんか?
「メタボ」は見た目が悪いだけでなく、重篤な病気につながる可能性のある危険な状態なのです。
今回は、「メタボ」がどんな状態で、どんな危険があるかについて確認していきましょう。

‐‐‐■メタボは動脈硬化を進行させる‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
メタボは別名「代謝異常症候群」や「内臓脂肪症候群」と呼ばれており、病気の名前ではなく、状態を指しています。メタボの状態とは、肥満(特に内臓脂肪の蓄積)に加え、高血圧、高血糖、脂質代謝異常が組み合わさっていることとされています。
つまり、肥満や過体重だけでメタボに該当するのではなく、血圧や血液の状態によって、メタボかどうかは決定されるのです。判断基準となる数値については次週の記事を参考にしてください。

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タボが続くと動脈硬化がすすむため、心筋梗塞(心疾患)や脳卒中(脳血管疾患)などの病気のリスクが高まります。
動脈硬化をリスクとする心疾患や脳血管疾患で日本人のおよそ4人に1人が亡くなっていることを考慮すると、「動脈硬化を防ぐ≒メタボを予防すること」で、死亡のリスクを低下させることができるのです。動脈硬化の危険因子には、加齢や喫煙、体質(家族歴)などもあるため肥満でなくとも、動脈硬化の進行には注意が必要です。

‐‐‐■動脈硬化は内臓脂肪の蓄積から始まる‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
余分にエネルギーを摂取した時、余った分のエネルギーは、まず肝臓や腸管膜(小腸や大腸を支えている膜)に「内臓脂肪」として蓄えられます。
この内臓脂肪の過剰な蓄積によって、アディポカイトサインと呼ばれる脂肪から分泌される生理活性物質に異常を起こします。不都合なホルモンの分泌は増加し、よいホルモンの分泌は減少するため、高血圧、高血糖、脂質代謝異常を介して、動脈硬化を引き起こしやすくなるのです。
また、内臓脂肪は合成と分解のスピードが早く、血液中に放出される機会も多くなるため、血液中の脂質が増加しやすくなります。
このように、内臓脂肪の蓄積によって、動脈硬化を進行させながら、糖尿病や高脂血症、高血圧症を引き起こしやすくなるため、内臓脂肪の量を日常から適切にしておくことが健康づくりでは重要です。

‐‐‐■メタボの進行は自覚症状がないから危険‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
メタボの危険なところは太ってきたという自覚はあっても、それ以外の症状を自覚することはほとんどないことです。実際にみなさんも健康診断等の結果で異常を指摘された時を思い出してみてください。
特に指摘をされても、「痛い」「つらい」などの自覚症状がないため、問題ないと思ってしまう人が少なくないのです。
しかし、その間も気付かぬうちに動脈硬化がすすんでしまい、血管が硬くなり、なかなか元には戻らなくなってしまうのです。健康診断で指摘された異常値は、指導などが入らないときほど、改善する可能性がある初期の悪い状態なのです。後回しにすることなく、早めに改善に向けて取り組みを始めましょう。

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‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
メタボはお腹が出ている(内臓脂肪が多い)という体型的なことだけでなく、動脈硬化を進行させ、死に直結するような病気を引き起こす状態であることは理解できたでしょうか?
メタボ予防の入口は、動脈硬化を進行させる内臓脂肪を蓄積させないことが大切です。
暴飲暴食をしている人や毎年体重が増えている人は要注意ですので、改善を始めていきましょう。

画像出典:https://www.photo-ac.com/

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2018年7月 2日 (月)

気持ちよく汗をかいて、気持ちよく汗を流す~Park Training Club & Spa @南池袋公園

新しいイベントのお知らせです!

「気持ちよく汗をかいて、気持ちよく汗を流す」をテーマに【南池袋公園でのトレーニング】と【レスタ】がジョイントしたイベント『Park Training Club & Spa @南池袋公園』を開催します!

レスタからすぐ近くの「南池袋公園」の綺麗な芝生の上で、話題のクロスフィットトレーニングやヨガ・ピラティスで気持ちよく汗をかいた後は、スパのお風呂やサウナで気持ちよく汗を流してリフレッシュしましょう!
ダイエット・健康・スポーツパフォーマンスアップに効果的です。
皆様のご参加お待ちしております。

★詳細・お申込みはこちら↓↓(Twins ONEフェイスブックページ) 
https://www.facebook.com/events/276034846130910/
参加ご希望の方は、イベントページの参加ボタンを押して頂くか、記載のメールアドレスまでご連絡ください

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【Park Training Club & Spa @南池袋公園】

■開催日時:2018年7月21日(土)14時~、16時~

■トレーニング開催場所: 南池袋公園 
※当日開催している「nest marche(ネストマルシェ)」内のイベントとして行います。
(〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-22-1)
「nest marche」
https://www.facebook.com/nestmarche/

■当日の流れ
南池袋公園でレッスン (14:00〜15:00・16:00〜17:00)
     ↓
タイムズ スパ・レスタへ各自移動
(入館券料金は参加料金に含まれています。入館券は1ヶ月間有効なので、当日利用しなくてもOK)

■レッスン内容・スケジュール
14:00〜15:00 「パーフェクトボディメソッド®」(強度★★☆)
体幹トレーニングの王道「プランク」を中心としたエクササイズに、プライオメトリクス、体幹トレーニング、ファンクショナルトレーニング、ダイナミックストレッチ、ピラティス等を融合させた身体の機能を最大限に引き出す、TwinsONEオリジナルの新しいクロスフィットトレーニングです。
ただ痩せるだけじゃない、ただ筋肉がつくだけじゃない。いつでもアクティブに動ける身体。「ワンランク上のパーフェクトボディ」を手に入れましょう。
ダイエット、筋力アップ、スポーツパフォーマンスアップに効果的です。
日差しを浴びながらガンガン汗をかきましょう!

パーフェクトボディメソッド®についてはこちら→http://www.massiveimpactllc.com/12

担当トレーナー:Chiaki(TwinsONE パーソナルトレーナー)
プロフィール→http://www.massiveimpactllc.com/7

16:00〜17:00「ヨガ」(強度★☆☆)
ビギナーの方でも参加しやすい、ストレッチ系のヨガを中心とした内容です。
体を柔らかくしたい、ダイエットしたい、むくみや疲れを取りたい方にオススメです。
夕方で涼しく気持ちよい時間に、ゆったりしたヨガを楽しみましょう。

担当インストラクター;Yui(TwinsONE ヨガインストラクター)
プロフィール→http://www.massiveimpactllc.com/7

■参加料金:3,500円 
(スパ入館料込み・ワンドリンク付き ※スパ入館券は当日南池袋公園でお渡し致します)
※当日南池袋公園でお支払いください。(現金のみ)

■定員:15名程度

■持ち物
・バスタオル
(敷物用です。ヨガマットは5枚程ご用意がありますが、できるだけご持参ください)
・動きやすい服装
(南池袋公園に更衣室はありませんので、トレーニングウェアを着てお越し頂くか、お手洗い等でのお着替えとなります、スパでは館内着の無料レンタルがございます)

■申込み方法
参加加ご希望の方は、イベントページの参加ボタンを押して頂くか、イベントページに記載のメールアドレスまでご連絡ください。

主催:Twins ONE

2018年6月29日 (金)

お得な「スパウィーク」ボディケア利用で入館料無料!

毎月恒例の『スパウィーク』 7月は7月2日(月)~6日(金)です。

ボディケアやあかすり、トリートメントの通常メニューで11,000円以上のコースをご利用いただいた方は入館料が無料になるという大変お得な週間です!

※入館深夜料別 ※他割引券との併用不可

22時前では100分以上のコース22時以降では90分以上のコースが対象となります!

さらに!!
他のコースとの組み合わせで合計11,000円の場合にも、この特典は利用することができます。
例えば…
ボディケア60分(6,800円)+あかすり30分(4,300円)=11,100円
という内容の場合にも、スパウィーク対象ですので【入館料が無料】になります。

いつも同じ内容・同じ時間の受けている方はこの機会に他のコースも体験してみてください♪

1ヶ月に1回のお得な期間なので、この週にいつもより贅沢に長めのコースを受けて、全身をスッキリしてみてはいかがでしょうか?

※リラクゼーションメニュー詳細はこちらから

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2018年6月22日 (金)

ダイエットを科学する【エネルギー収支バランス】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

ダイエットでは、食事量を減らしたり、運動量を増やしたりすることがほとんどだと思います。
実際、1kgの脂肪を減らすためにはどれくらいの食事制限または運動をすればよいのかご存知ですか?
これらについて「エネルギー収支バランス」という観点から解説します。

‐‐■エネルギー収支バランスとは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
エネルギー収支バランスとは、食事などによって摂取したエネルギー量と基礎代謝や運動などによって消費したエネルギー量のバランスのことを指します。
この摂取と消費のエネルギー量のバランスによって体重は増減しています。
つまり、摂取エネルギー量と消費エネルギー量が同じとき、体重は変わらず維持されます。
一方、摂取エネルギー量の方が多く、消費エネルギー量が少ない場合、体重が増加します。

201806221例えば、食事制限をしていても痩せない人は、日常生活での運動が少ない可能性が考えられます。
一方で、運動をしているけど痩せないという人は、摂取エネルギーを増やすような食べ物を無意識に多く食べてしまっていたりするのかもしれません。
このように、エネルギー収支バランスから体重の増減を考えていくとわかりやすくなります。

‐‐‐■1kgの脂肪を減らすためには?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
それでは、1kgの脂肪を減らすためにはどれくらいのエネルギー収支バランスが良いのでしょうか。
脂肪1kgを燃焼させるには、約7200kcal消費エネルギー量が摂取エネルギー量よりも上回る必要があるとされています。
例えば、脂肪1kgを1週間で減らそうとする場合、1日あたり1000kcal以上も消費エネルギー量が上回る必要があります。
しかし、これは皆さんも想像している通り、達成は難しいですし、体調不良を引き起こすことも考えられます。
そのため、1ヶ月で脂肪1kgの減少を考えてみましょう。30日で減らす場合、消費エネルギー量が1日、240kcal分、上回ることが必要です。
これは意外ときつい部分もあるので、つらい方は1日120kcalで実施し、1ヶ月0.5kg、6か月で約3kgの脂肪量減少を目指すようにしましょう。

‐‐‐■1日240kcal減らすために‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
先ほどの1日に240cal消費カロリーエネルギー量を増やす場合、どんなことに実施すると良いのでしょうか。
例えば食事であれば、
「ご飯を大盛から普通盛にする(ご飯100gあたり168kcal)」
「甘いコーヒーを控える(缶コーヒー1本あたり50~60kcal)」
「仕事中などで口にするチョコレートを控える(1かけら5gあたり約20kcal)」
など、食事の量をすこしだけ減らしたり、3回の食事以外でついつい口にしてしまうものを変えたりすると、摂取エネルギー量を少なくすることができます。

201806222一方運動であれば、
「お昼休みに少し散歩をする」
「帰り道に1駅前で降りる」
「最寄駅から遠回りして家まで歩く」
「仕事中は1つ上のトイレに階段を使用する」
など、いつもよりも多く身体を動かすことを意識してみましょう。
10分(約1,000歩)程度歩く時間が増えると体重の半分のエネルギー量(体重100kgの人は50kcal、60kgの人は30kcal)の消費となります。
これらを組み合わせて消費エネルギー量が摂取エネルギー量より多くなるように意識してみましょう。

‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
体重の増減には、エネルギー収支バランスが影響しており、その中心を食事量や運動量が担っていることを説明しました。
摂取エネルギー量を減らすのか、消費エネルギー量を増やすのかを決めるところから考え、このエネルギー収支バランスをコントロールできるようにしましょう。
エネルギー収支バランスの計算をして計画を立てたら、日ごろから少し気にかけて自分の目指す体重、体組成に近づけていきましょう!

画像出典:https://www.photo-ac.com/

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サウナ&ストレッチ【夏のむくみ・冷え症対策】

こんにちは。 サウナ&ストレッチ担当のayumiです。

30度越えの暑い日が続いたり、 室内はエアコンで寒かったり、 かと思えば急に気温が低くなったりと 不安定なこの季節。

気温が高くなると 冷えたものを摂りたくなり、 身体の中を冷やす事を無意識にしてしまいます。 内臓が冷えると体温も下がり、 溜め込みやすい身体になってしまいます。

そこで6月からのサウナ&ストレッチ」のテーマは 【夏のむくみ・冷え症対策】です!

ポイントは3つの首。

首が付く部分(首、手首、足首)は身体の表面近くに血管があるので温めればその分、体温を上げてくれます。

サウナ&ストレッチでは3つの首を温めてほぐして夏のむくみ・冷え対策、解消できるストレッチを10分で行なっていきます。

むくみを解消すると身体も軽くなり、 疲労回復にも繋がります。 今年はスッキリボディで 暑い夏を乗り越えましょう!!

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ミストサウナの温かい環境はその場にいるだけでも身体が温まるので、身体の強張りを取り除くのにとても優れた環境です。

その優れた環境の中で肩〜背中のストレッチを行い、さらに上半身の血行を良くし、身体をほぐす事で肩こりを解消していきます。

自宅でも簡単にできるストレッチなので
朝起きて寝ている間に固まった身体をほぐすのにも、夜寝る前、1日の疲れを取るのにもおススメですよ!

いつも頑張っているご自身のご褒美にサウナストレッチ!ぜひご参加ください。

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サウナ&ストレッチ スケジュール

●1日3回 14時~、16時~、18時~
6月24日(日)、7月15日(日)、7月28日(土)、8月4日(土)、8月12日(日)

場所:女性クリアミストサウナ
参加:無料 

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協力:HOT WAVE YOGA LHASA

2018年6月15日 (金)

FUNSAI ~夏オイル&夏アロマ~

6月から始まった「沖縄フェア」に合わせて館内が夏らしく沖縄の雰囲気に変わったと同時に【FUNSAIのオイルとアロマ】も夏らしくなりました。

■オイルは『ひまわりオイル』
ひまわりオイルは、様々な沖縄の美容成分と栄養がたくさん入っています★

例えば、[ハリや潤いを与える月桃花][美白や美肌効果があるハイビスカス][エイジングケアが期待できる沖縄オクラ]などこの夏に嬉しい美容効果が詰まっているオイルですなのです!

また、このオイルには夏の紫外線でダメージを受けた肌をケアしながら、消臭やむくみ解消効果もあるので肌を出す機会が増えるこの夏の時期にとてもオススメです♪


■アロマは2種類

リフレッシュ効果がある『シークヮーサーアロマとリラックス効果がある『ジャスミンアロマ』と2種類ご用意してます。

◎シークワーサーアロマ◎
    ・脂肪燃焼効果
    ・気持ちを前向きに

◎ジャスミンアロマ◎
    ・ホルモン調整
    ・幸福感や自信を持たせてくれる

Funsai


そして!大好評の『FUNSAI110分パック』もオススメです☆
タイムズクラブ会員限定で入館料込のとてもお得パックなのです。

[蒸しタオルのもみほぐし20分+オイルケア75分(うつ伏せと仰向け)+ヘッド15分]
 [入館料込]
14,710円/22時以降 15,960円 ※土日祝、特定日は350円追加


ひまわりオイルは、100分以上のコースご利用の方が対象なので、夏の暑さで疲れているからだに贅沢に長めのコースを受けてみてください。
ご予約お待ちしております。

★ご希望の時間にご利用いただけるよう、電話での事前予約をおすすめしております。 
TEL:03-5979-8935(ボディケア予約専用番号/受付時間11:00~翌5:00)

ダイエットを科学する【推定エネルギー必要量】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

前回は基礎代謝について解説し、生命維持のために必ず消費している1日のエネルギー量(基礎代謝量)の計算をしました。
今回は、標準体重に向けてどれくらいエネルギーを摂取すべきかの参考となる推定エネルギー必要量を計算していきます。
推定エネルギー必要量は
『標準体重時の基礎代謝量×身体活動レベル(係数)』
で求めることができます。

‐‐‐■標準体重時の基礎代謝量‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
標準体重時の基礎代謝量は、前回までの2回の記事を参考にしながら計算をしていきます。
標準体重はBMIが22の時の体重(「身長(m)×身長(m)×22」)です。
そして、あなたの現在の年齢にあてはまる基礎代謝基準値(前回参照)に標準体重をかけることによって「標準体重時の基礎代謝量」を算出してください。

‐‐‐■身体活動レベル‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
身体活動レベルとは、「総エネルギー消費量を基礎代謝量で除したもの」と食事摂取基準2015で定義されています。
つまり、普段の生活の中での活動量がどの程度のレベルであるかを表しており、3つのレベルに分類されます。
自分の身体活動レベルは、日常の生活の中から思い出して当てはまるものを選びましょう。

●レベルⅠ(低い)
生活の大部分が座位で、静的な活動が中心の場合はレベルⅠです。

●レベルⅡ(普通)
座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合はレベルⅡです。

●レベルⅢ(高い)
移動や立位の多い仕事への従事者。あるいは、スポーツなど余暇における活発な運動習慣をもっている場合はレベルⅢです。

201806151_2この身体活動レベルに性差はありません。
あなたの身体活動レベルが、どこに当てはまるのかを確認してください。

‐‐‐■実際に推定エネルギー必要量を計算してみましょう!‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
(例)35歳男性で身長170cm、身体活動レベルが普通(レベルⅡ:1.75)の場合
標準体重:1.7(m)×1.7(m)×22(kg/m2)=63.5kg
基礎代謝量:63.5(kg)×22.3(kcal/kg)=1,416(kcal/日)
推定エネルギー必要量:1,416(kcal)×1.75=2,478kcal/日
この男性の場合、2,478kcalという値が、BMI=22を目指すときに必要と推定されるエネルギー量になります。

理論上では、標準体重を維持するために必要なエネルギー量は2,478kcalが目安であり、これよりも多く食べ続けると、BMIは22よりも大きくなり、食べているエネルギー量に相当する体重に近づきます。
仕事現場などにおいて普段の身体活動レベルが高い(Ⅲ)場合でも休みの日が座位中心であれば、その日のレベルⅠやⅡとなってしまい、摂取すべき量も変わります。

201806152マラソンなどの特別きつい運動を実施した場合やその他の事情がある場合には、レベルⅢ以外の条件も考慮に入れる必要があり、専門家への確認が必要です。

‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
今回はBMIが22、つまり標準体重になるための推定エネルギー必要量を計算しました。
様々な活動によってエネルギー消費量は変動するため、あくまでも目安であることは忘れてはいけません。
しかし、一般的なお仕事をしている多くの場合、当てはまることが多いように思います。
自分がどれくらい食べていいのかわからない方は、今回算出した「推定エネルギー必要量」を参考にしてみましょう!

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2018年6月 8日 (金)

ダイエットを科学する【基礎代謝量とは?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

「歳をとって『代謝』が落ちたから痩せなくなった、太った」という話をよく耳にします。
一般的に健康づくりにおいて、代謝とは「食べた物を分解や合成を繰り返して、エネルギーに変換すること」を指します。
代謝にはいくつか種類がありますが、よく会話にでてくる『代謝』という言葉のほとんどは「基礎代謝」を指している場合が多いように思います。

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‐‐‐■基礎代謝とは?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
厚生労働省の作成する『日本人の食事摂取基準2015』において、基礎代謝とは「身体的・精神的に安静にしている状態でのエネルギー代謝量であり、生命維持だけに必要なエネルギー(生きるために最低限必要なエネルギー)」と定義されています。
つまり、心臓が動いて全身に血液を送ったり、呼吸をしたり、体温を保ったりするなど、寝ている間も含め24時間エネルギーを生み出す必要があり、これが基礎代謝です。
生きている限り、じっとしていても誰もが基礎代謝として最低限のエネルギーを必ず消費しています。
そして、この生命維持のために必ず消費しているエネルギー量(kcal)のことを「基礎代謝量」と言います。
基礎代謝量は1日で消費するエネルギー量の約60~70%を占めるとされています。

‐‐‐■基礎代謝量の求め方‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
基礎代謝量は性別、年齢別の基礎代謝基準値(厚生労働省)をもとに算出することができます。
●男性の場合
18~29歳 → 24.0(kcal/kg)×体重(kg)
30~49歳 → 22.3(kcal/kg)×体重(kg)
50~69歳 → 21.5(kcal/kg)×体重(kg)
70歳~ → 21.5(kcal/kg)×体重(kg)
●女性の場合
18~29歳 → 23.6(kcal/kg)×体重(kg)
30~49歳 → 21.7(kcal/kg)×体重(kg)
50~69歳 → 20.7(kcal/kg)×体重(kg)
70歳~ → 20.7(kcal/kg)×体重(kg)

例えば、40歳女性で体重50kgの場合、
20.7(kcal/kg) × 50kg = 1,035kcalとなります。

計算式からも基礎代謝量は性別や年齢によって左右されることがわかります。

‐‐‐■基礎代謝の性差や年齢差‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
基礎代謝が行われる身体の器官は脳や肝臓などの内臓、そして筋肉が中心です。
脳や内臓、筋肉の大きさに多少の性差はありますが、それぞれの器官の機能に違いはありません。
つまり、女性よりも男性の方がそれぞれの器官が大きいため、基礎代謝基準値にも差が出ています。
また、加齢により基礎代謝量が落ちていくことの1つ要因として、筋肉量の減少があります。
筋肉量の減少によって、安静時に筋肉で消費するエネルギーだけでなく、運動時のエネルギー消費量にも影響します。
そのため、筋肉量の維持は、基礎代謝量の低下を予防するだけでなく、運動時のエネルギー消費量を維持するためにも重要なことなのです。

201806082‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
今回は、基礎代謝について解説しました。
普段何気なく使っている基礎代謝という言葉を理解し、さらに自分の基礎代謝量も計算して、知ることができたと思います。
基礎代謝量に運動や生活などによって消費したエネルギー量などを足し合わせると1日あたりの総消費エネルギー量となります。
そのため、総消費カロリーの中心となる基礎代謝量をまずは確認しておきましょう。

画像出典:https://www.photo-ac.com/

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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