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2020年5月 8日 (金)

【肩こりの原因】~正しく知ろう!健康科学情報と簡単エクササイズ

4月に発表された緊急事態宣言から約1ヶ月が経過しましたが、健康状態に問題はないでしょうか。
いつもと違う環境での仕事や生活は、なかなかすぐに慣れず、多少ストレスもあったのではないかと思います。
また、座っている時間なども増え、肩こりや腰痛などに悩まされている人も増えているのではないでしょうか?
そこで今回は、肩こりの原因について解説いたします。
肩こりを引き起こす生活をしていないかチェックしてみましょう。

‐‐‐■肩こりのメカニズム‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
肩こりは病気ではないため、明確な定義はありません。
肩周辺の筋肉(僧帽筋や肩甲挙筋など)は、頭や腕など、合わせて10㎏前後を常に支えているため、緊張した状態が続いています。
筋肉が緊張した状態が続くと、血管は収縮し、血流が悪く(滞る)なります。
血流が悪くなることで、肩周辺の周辺への酸素や栄養が行きわたらなくなったり、老廃物が溜まったりします。
その結果、筋肉が固くなり、痛みやだるさが症状として表れます。

‐‐‐■長時間の同じ体勢は避ける‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
肩こりを引き起こす身体的な原因は、「運動不足」や「長時間の同じ姿勢(姿勢の悪さ)」などがあります。
特に、長時間のデスクワークやPC作業、スマホの操作などは、肩周辺の筋肉が緊張した状態が続くため、負担が大きくなります。
また、猫背であごを突き出した状態や背もたれに寄りかかる状態が続くなど、悪い姿勢も肩こりを引き起こす原因の1つです。
1時間に1回は5分程度の休憩を入れ、歩いたり、ストレッチをしたりするなど、同じ体勢を続けない工夫が必要です。

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‐‐‐■気温やストレスも肩こりの原因に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
肩こりは、ストレスなどの精神的要因や寒さなどの環境的要因の影響も受けると言われています。
緊張した際に「肩に力が入る」と表現されるように、精神的にストレスがかかっている状態は、肩の筋肉も緊張しています。
そのため、ストレス状態が長く続くと、肩周辺の血行が悪くなり、肩こりにつながると言われています。
また、身体は冷えると縮こまる状態となり、肩が常に上がり、筋肉の緊張した状態となります。
寒い季節だけでなく、暑い季節も冷房によって身体が冷える危険性があるので、注意しましょう。
以上のようなストレスや冷えなどに対しては、ストレッチを中心とした運動で身体を温めることも有効ですが、お風呂に浸かることで、リラックスしたり、身体を芯から温めたりすることで、肩周辺の筋肉の血流を促すことも有効とされています。

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‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
肩こりは、主に筋肉が固くなり、血行不良となることで引きこされると説明をしました。
しかし、筋肉でなく、関節など特定の場所が痛む場合やしびれを伴う場合は、肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)や頸椎椎間板ヘルニアなどのケガや心臓の病気などが原因である可能性も考えられます。
この場合、無理に肩を動かすと痛みが悪化する可能性があります。
痛みで肩が上がらない場合や休んでも痛みが改善されない、悪化している場合は、整形外科で専門医の指示に従いましょう。

画像出典:

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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