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2019年7月 5日 (金)

【夏の入浴について】~専門家による健康科学情報

これから夏本番ですが、暑いからと言って、湯船に入らず、シャワーだけで済ませていませんか?
暑い時期でも湯船に入ることは夏バテや寝不足の予防・対策となります。
今回は、夏場の入浴の効果や注意点について解説します。

‐‐‐■湯船につかることで快眠につながります‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夜は蒸し暑くなる日も多く、入眠できなかったり、睡眠の質が低下したりするため、不眠状態が続き、体調不良につながります。
眠気は、身体の体温が下がるとともに感じるようになると言われています。
就寝1~2時間前には湯船に浸かり、体温を上げ、就寝時には体温が下がっている状態となることで自然と眠りにつくことができます。
また、湯船に浸かることで、浮力の作用によって筋肉や関節への負担が軽くなり、緊張がほぐれ、身体もリラックスするため、快眠につながります。

‐‐‐■冷えた身体を温める‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夏はエアコンの効いた部屋で作業したり、冷たい食べ物を食べたり、かえって身体を冷やしていませんか?
身体が冷えた状態が続くと汗腺の働きが鈍くなり、発汗による体温調節がうまくいかず、体調不良につながる場合があります。
冷えてしまった身体を湯船に入って温めて発汗することは、自律神経を整え、体内に溜まっている老廃物も一緒に出すことができます。
また、湯船は38~39℃前後と少しぬるめのお湯に10分程度浸かると良いでしょう。
熱い湯では交感神経を刺激するため逆に眠れなくなってしまいます。
さらに、入浴後に汗が止まらないからとクーラーなどで急激に身体を冷やそうとすると、汗腺が閉じてしまい体内の熱が逃げなくなってしまいますので、自然に汗がひくのを待ちましょう。

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‐‐‐■汗はきちんと洗い流そう‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夏場は多くの汗をかき、身体もベタベタするため、さっぱりと洗い流したいですよね。
汗は放置すると、臭いが発生したり、肌荒れやかぶれたりすることもありますので、肌の汚れは洗い流す必要があります。
汗腺は身体が温まると開きますが、シャワーだけで済ませようとすると、汗を十分にかけず、汚れが残ってしまう可能性もあります。
お風呂に入る際は、表面の汚れをお湯で流してから、入浴し、少し身体を温めてから身体を洗うことで、汗腺が広がり、より効率よく身体の汚れを洗い流すことができます。
しかし、汗腺の広がった皮膚は傷つきやすいので、ゴシゴシ洗わず優しく洗うように注意しましょう。

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‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夏こそ湯船に浸かることの大切さは理解していただけたでしょうか?
入浴前後には、水やお茶など糖分の少ないものを飲んで水分補給して、脱水を防ぎましょう。

画像出典:

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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