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2018年1月 5日 (金)

【ストレスマネジメントって?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

普段、何気なく使うストレスという言葉。
ストレスは身体に様々な影響を与え、時には取り返しのつかないような問題を引き起こします。職場でストレスチェックが義務化されるなど、近年注目度が増しています。
まずはストレスに関する知識をつけて、対処できるようにしていきましょう。

‐‐‐■ストレスマネジメントとは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ストレスとは、「何らかの要因によって心身に負荷がかかった状態」のことをさします。
このストレス状態を起こす要因は『ストレッサー』と呼ばれています。ありとあらゆるものがストレッサーとなる可能性がありますが、その代表的なものとして仕事や人間関係、天候などがあります。

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ストレッサーによってストレス状態が継続されると、精神的や身体的な問題に加えて、行動上の問題も現れてきます。具体的には、精神的な問題として意欲の低下や引きこもり、鬱などになるだけでなく、頭痛や動機、腹痛など身体的な問題もあります。また、行動上の問題として、過食や過剰な飲酒、ギャンブルや暴力に至る事まであります。現代社会でストレスを0(ゼロ)にすることは不可能に近いと考えられます。
そのため、ストレスと上手に付き合う(うまく対処する)ことが大切で、このことはストレスマネジメントとよばれています。

‐‐‐■ストレスマネジメントの方法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ストレスマネジメントとは、実際、何をすることをいうのでしょうか?いくつかのストレスマネジメントの方法を紹介します。

★ストレッサーをコントロールする
自分でストレッサーを変更や回避が可能である場合にはそれを実行します。担当でない仕事や付き合いでの飲み会など、自分のストレッサーとなっているものを減らしましょう。

★考え方を変える
ストレッサーに対する考え方を変えることも重要な対処法の1つです。合わない上司や嫌いな仕事などに対して、当たり前に考えたり、ポジティブに捉えたりするなど、評価を変えてみましょう。

★気分を変える活動を行う
運動(スポーツ)やリラクゼーション(入浴)、食事、睡眠などはストレスマネジメントにもなります。スパももちろん、ストレスマネジメントの1つですが、スパ以外にもストレスマネジメントの方法はあるのです。例えば、少し身体を動かしてから、スパに行くなどに変えてみるとよいでしょう。
運動の実施しすぎはストレスにもなりますし、食事は食べ過ぎによる体重増加、睡眠や入浴だけでは身体活動量の不足など、それぞれ偏っているだけでは悪い面もあることを知っておかなくてはいけません。様々な活動をバランスよく行っていきましょう。

★誰かに相談する
自分で対応できないストレスには、周囲の人達の力を借りて、解決を目指すことが必要です。仕事のことであれば上司や同僚に相談したり、身体の不調があれば医療機関を受診したりする必要があります。軽いストレス状態の時、家族や友達に愚痴として話すことはありますが、大きな問題こそ相談することによって解決を目指しましょう。

‐‐‐■ストレスと上手く付き合い、より良い生活を‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
過度なストレスは、精神疾患をはじめとする身体的な症状にまで発展するため、近年大きな社会問題となっています。
産業領域では、2015年12月から労働安全衛生法に基づくストレスチェックが義務化されました。
これにより、企業は従業員のストレス状態を管理しなくてはいけなくなりました。
ストレスの感じ方には大きな個人差があるため、自分自身で対処できるようになるスキルを習得するとともに、相手を理解し、協力していく必要があるのです。

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<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立した。

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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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