« 【ストレスマネジメントって?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報 | メイン | ジョギング&スパ開催しました~フォーム解析&レクチャー »

2018年1月12日 (金)

【アクティブ・レストも実施しましょう】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

休養には「消極的休養」と「積極的休養」があり、積極的休養はアクティブ・レストとも呼ばれ、身体を動かすことによる休養法です。今回はそのアクティブ・レストの方法や効果について習得し、少し動くことによって疲れを解消できるようにしていきましょう。

‐‐‐■アクティブ・レストの方法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
“身体を動かすことによる休養”がアクティブ・レストではありますが、ジョギングやランニングをするということだけではありません。
肩が凝った時に動かしたくなったり、座りすぎた時に歩きたくなったりするのがまさにアクティブ・レストです。つまり、軽運動だけでなく、静的・動的なストレッチもアクティブ・レストなのです。

201801121

また、息が上がらない程度の非常に軽いウォーキング(散歩)は、身体を動かしても疲労を感じることはありません。むしろ、朝早くに公園を歩くと、どこかすがすがしくなった経験がある人も多いのではないでしょうか?
アクティブ・レストは「疲労回復のために身体を動かす」と一言で表現しても、実際にその動かし方は非常に軽い運動でもいいのです。

アクティブ・レストとしておすすめする運動は、水中ウォーキングです。
入浴と同様に水中の3作用(浮力・水圧・水温)が働き、休養としての効果もあると考えられます。
これまでアクティブ・レストとしての最適なメニューは提示されておらず、自分が心地よいと感じる強度で気楽に身体を動かすことが一番いいのです。

‐‐‐■アクティブ・レストの効果‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
アクティブ・レストを実施することで、動かした筋肉では血液が必要となり、血流が良くなります。
デスクワークなどで凝り固まった筋肉は、血流が悪くなっているため、血流の増加によって気持ちよくなることができます。
また、血流の改善によって、筋肉内の疲労物質(代謝物)の処理を早めることが可能になるとされています。肩こりは特に前述の理由によって改善するとされています。
さらに体内の変化として、軽い強度の運動では、セロトニンの分泌が高まり、自律神経のバランスを整えることができます。そのため、朝の散歩や森林の中でのウォーキングは爽快感を得られ、リフレッシュ効果もあるとされています。

201801122_2

‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
アクティブ・レストはスポーツ選手の回復時の方法として考えられ、始まった回復方法です。まだ実施方法や時間、内容について、明確な方法は示されていませんが、今後それらの方法がどんどん明らかにされていくことでしょう。
運動の直後などに実施する整理運動(クーリングダウン)もアクティブ・レストと同様の考え方で重要になりますので、実施しましょう。

さて、疲れ始めのあなたは今からどんなアクティブ・レストを実施しますか?

写真出典:https://d1f5hsy4d47upe.cloudfront.net

Photo_2

<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立した。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

------------------------------------------
現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
------------------------------------------