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2017年12月16日 (土)

【健診結果とお酒の関係】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

健康診断(健診)には血液検査が含まれており、そのうちのいくつかの項目はアルコールの影響を受けています。今回は、健診の結果を見直して、お酒との付き合い方を考えていきましょう。

‐‐‐■γ-GTP(ガンマジーティピー)‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
γ-GTP(ガンマージーティピー)とは、正式にはガンマグルタミルトランスペプチダーゼのことです。
γ-GTPは肝臓の解毒作用に関わる酵素ですが、肝臓などの組織が壊された時に血液中へ出てきます。組織が壊される要因は、薬や病気もありますが、アルコールの過剰摂取もあります。
γ-GTPの基準値は、男性が50IU/l以下、女性が30IU/l以下とされています[厚生労働省・標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)]。
基準値を超えている方は、肝機能の低下が疑われ、脂肪肝や慢性肝炎などの可能性が考えられます。
アルコールの摂取量が多い場合には、休肝日を作ることによって、検査値が基準値内になることは少なくありません。

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‐‐‐■AST(GOT)とALT(GPT)‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
従来、AST(アスパラギン酸アミノトランスフエラーゼ)、ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ)はそれぞれGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)、GPT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていましたが、国際命名基準により変更されました。ASTとALTは、どちらもトランスアミナーゼと呼ばれる「アミノ酸を作る働きを担っている酵素」です。

ALTは主に肝臓、ASTは肝臓だけでなく筋肉や赤血球などの細胞の中で働いており、通常、血液中にはほとんど出てきません。つまり、何かを要因として、細胞が障害を受けたときに血液中に出てきてしまうのです。
もちろんその要因は、γ-GTPと同じで、アルコールや病気、薬です。
AST、ALTの基準値はどちらも30IU/l以下とされ、31IU/l以上の場合、肝細胞の障害が疑われます[厚生労働省・標準的な健診・保健指導プログラム(確定版)]。
ASTとALTの両方またはALTのみが高値の場合は、肝臓の病気の可能性が高くASTのみが高値の場合は、その他の病気が考えられます。
肝臓が障害を受けている場合には、γ-GTPと同様にアルコール量を減らす(休肝日を作るなど)ことが先決です。
過剰な運動や肝炎ウイルスなどの場合もありますので、アルコール以外の要因も見落とさないようにしましょう。

‐‐‐■尿酸‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
多くの方がアルコールの影響が強いと思っているのが尿酸です。
尿酸はプリン体を肝臓で分解したときに生じる老廃物です。プリン体は食べ物による摂取だけでなく、古い細胞を分解する過程でも作られるため、体内でも生成されています。プリン体の約8割は体内で生成されるとすら言われています。
尿酸値が高い状態、いわゆる高尿酸血症(7.0mg/dl以上)が続き、関節内に尿酸塩結晶が沈着することで、痛風や尿路結石などの症状につながります。
プリン体の多く含まれるビールを控えて、その他のアルコールを摂取する方も頻繁に見られますが、ビールに限らず、アルコール摂取そのものも尿酸値を上げる要因となっています。
そのため、効果がないとは言えませんが、尿酸値に関してもアルコール摂取そのものを見直す必要があるのです。

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今回は代表的な3つの項目について解説しましたが、それ以外の項目にも影響を与えています。

アルコールは惰性で飲むのではなく「家では飲まないようにする」、「週3日以内にする」、「3杯まで」など、予め自分のルールを用意しておくとよいでしょう。
楽しみの多いアルコールだからこそ、健康に長く飲み続けられるように、今日から飲み方を見直しましょう。

写真出点:https://www.photo-ac.com/

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<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立した。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

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