【お風呂でできる花粉症対策!】~専門家による健康科学情報
連日、新型コロナウイルスの感染拡大によって、様々な方面に影響が出ていますね。
この時期は花粉症の時期とも重なりマスクが手に入りにくい状況が続いており、苦しんでいる方も多いのではないでしょうか。
花粉が体内に入らないように、屋外から屋内に入るときに服についている花粉を払ったり、服や布団を屋外に干さなかったりなど、様々な工夫で予防・対策ができます。
その中でも、入浴は花粉症の症状を和らげる効果があります。
‐‐‐■入浴で症状緩和‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
外出した際は、花粉が顔や髪などに付着します。
家に戻ってきた際、そのままにしておくと花粉症の症状が出やすくなってしまいますので、お風呂で花粉を洗い流すことは、対策の1つとなります。
シャワーで花粉を洗い流すだけでも良いですが、くしゃみや目のかゆみなどの症状がひどい場合は、湯船に浸かることで改善が見込まれます。
●湯船に浸かると血流が良くなる
鼻詰まりは、アレルギー反応により鼻の奥の粘膜が腫れ上がってしまうことで起こります。
この腫れは、粘膜の下の毛細血管の中に血が溜まり、血流が悪くなることで引き起こされます。
そのため、湯船に浸かり血流を良くすることで、鼻詰まりの解消につながります。
また、お風呂で温かい湯気を吸い込むことで、鼻や喉の内側が湿ることで、付着している花粉を排出し、症状が緩和されるとも言われています。
●ぬるめのお湯に浸かりましょう。
鼻詰まりの解消などに良いとされる湯船の温度は38~40℃程度とぬるめが良いとされています。
42℃を超える熱めの温度で入浴すると、かゆみなどのアレルギー症状を悪化させる「ヒスタミン」という物質が体内で分泌され、かえって症状が悪化する場合もあります。
‐‐‐■タオルで目のかゆみを緩和!‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
疲れ目やドライアイなどの場合は、温めた方が良いと言われています。
しかし、目にかゆみや充血している場合は目の血管がさらに広がってしまい逆効果となってしまう恐れがあります。
目のかゆみや充血がある場合は、冷やしたタオルを数分間まぶたの上に乗せて冷やすことで、かゆみや充血が抑えられると言われています。
‐‐‐■その他‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
花粉症の症状の1つに、乾燥肌や肌荒れ、かゆみなどもあります。
入浴後は、身体から熱を放出するために皮膚から水分や油分が抜けてしまい、乾燥してしまうため、症状が悪化する恐れもあります。
肌のかゆみや乾燥などが入浴後に出る方は、入浴剤を使用したり、入浴後に保湿クリームなどを使用したりすると良いでしょう。
今後も、入浴で体調を整え、健康維持を目指しましょう!
画像出典:
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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。
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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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