【熱中症の予防と対策】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報
ゴールデンウィークは熱中症にならずに過ごせきましたか?
今週は熱中症にならないための具体的な予防と対策を紹介したいと思います。
‐‐‐■今日からできる熱中症の予防・対策‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
前回は、暑熱や多湿の環境で起こりやすいことをお伝えしました。
最近の日本の夏は特に、高温多湿であるため、熱中症の対策をしっかりとしておく必要があります。
①水分とミネラルの補給を
汗をかくと、身体の水分だけでなく、塩分などのミネラル(正しくは、NaやKなど)も失います。
そこで、失った水分やミネラルを補給し、身体を冷やすために、5~15℃に冷えたスポーツドリンクを“こまめに”摂ることが大切です。
②温度調節のできる服装を
冷房にあたる時間が長いので長袖を着てきたのに、外に出たら暑すぎてつらい、なんて経験はありませんか?そうならないためにも、温度調節を上手にできる服装を心掛けましょう!
そして、着る服の素材も大切です。麻や綿などの通気性が高い生地や、吸湿性や速乾性の高い生地を選ぶことで、体温調節の手助けとなります。
③疲れているときはご注意を
疲れているときは、身体の免疫機能が低下しています。
その時に、慣れていない暑熱環境下に長時間いると、体温調節がうまくいかず、熱中症を引き起こしやすくなってしまいます。
普段は大丈夫でも、疲れているときはいつも以上に気を配りましょう!
④汗を拭きとろう!
多湿環境では、汗が身体にまとわりついてしまうことから、身体の熱が逃げずに体温が上がってしまいます。
それを予防するために、湿度の高い日などは身体の汗を拭きとり、身体から熱を逃がす手助けをしましょう!
ところで、見落としがちですが、プールや海水浴といった水中でも汗をかいています。水に浸かっていても、身体から水分やミネラルが失われているのです。このような時も“こまめな”水分摂取は必要です。
‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
夏は海水浴やキャンプなどの家族や友人と楽しめる行楽シーズンですので、楽しい時間を楽しいまま終えるためにも、熱中症の予防・対策を心掛けていきましょう!
特に、子供や高齢者のいるご家庭は、大人以上に気を配ってあげてください。
画像出典:https://www.photo-ac.com/
<執筆者紹介>
中村智洋[博士(スポーツ健康科学)]
高校生、大学生年代の自転車競技の指導を行い、エビデンスに基づいたトレーニングを展開。現場での指導とともに、自転車競技のパフォーマンス向上に関する研究活動も実施。
監修:株式会社ハイクラス
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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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