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2018年3月16日 (金)

【健康習慣作り:花粉症の基礎知識】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

この時期、花粉症に苦しめられる人が多いのではないのでしょうか?
日常生活の中で、「花粉症」について学ぶ機会は多くないため、今回から2回を使って、花粉症に関する基礎的な知識を習得しましょう。

‐‐‐■花粉症とは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
花粉症とは、植物の花粉によって、くしゃみや鼻水がでたり、鼻がつまったりするなどのアレルギー症状を引き起こす病気です。
花粉症は、季節性アレルギー鼻炎とも呼ばれているように鼻炎の一つで、日本人の約25%が悩まされているとも言われています。
花粉症を引き起こす植物は60種類近くあるとされており、代表的な植物にスギやヒノキ、ブタクサなどがあります。花粉症の患者さんの約70%は、スギ花粉が原因とされているため、この時期に花粉症が注目されます。
しかし、本来、花粉症は植物の種類によって1年中発生しているのです。

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‐‐‐■花粉症のメカニズム‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
花粉症は、体内に花粉を入れないための免疫(防御)反応です。
詳しく説明すると、体に入った花粉を排除すべき異物と判断すると、身体は花粉に抵抗する物質(IgE抗体)を作ります。
この抗体があるときに、花粉がさらに体内に侵入すると、アレルギー反応として、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどが現れます。これらのアレルギー反応によって、花粉を体内に入れない、もしくは排出しているのです。
また、花粉症になるかならないかは、アレルギー体質を持っているかどうかに依存している部分が大きいとされています。
つまり、IgE抗体は、歳を取ることによってできるようになる方もいれば、ずっとできない方もいらっしゃいます。
花粉症のない方も将来に備えて、セルフケアなどをしないと花粉症になる可能性もあるのです。

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‐‐‐■花粉症の治療法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
花粉症による症状は、個人によって大きなばらつきがあります。
「くしゃみがひどい」「鼻水が止まらない」「目がかゆいだけ」というように、症状や重症度は十人十色なのです。
そのため、治療法も服薬、スプレー、レーザー治療、免疫療法など様々なものがあります。
花粉症の治療においては、現れた症状を除いたり、緩和したりするための対処療法と、原因を排除するための根治療法の両方を考えなくてはいけません。
症状があり治療法に困っている方は、耳鼻咽喉科を受診して、対処療法と根治療法の両面から検討することが望ましいと考えられます。

花粉症への適切な対処をして、暖かな新しい季節の始まりの準備をしましょう。

写真出典:https://d1f5hsy4d47upe.cloudfront.net/

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<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立した。

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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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