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2018年1月19日 (金)

【睡眠の基礎知識】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

人間が食事と同様に毎日行う習慣のひとつに「睡眠」があります。
人生の1/3の時間は眠っているとされ、睡眠が人生の大部分を占めていることがわかります。
今回から2回は睡眠について、まとめました。

‐‐‐■睡眠の目的‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
睡眠には、「脳と身体の休息と回復(調整)」と「記憶の定着」という2つの大きな目的があります。
機械でない人間は、最低限の休養(睡眠)をとらないと故障してしまいます。特に、脳は長時間連続的に活動する事はできないため、休養として睡眠をとる必要があるのです。また、睡眠中には、学習や経験などの記憶を定着させる作業も行われています。さらに、身体の成長や修復に必要な成長ホルモンも就寝中に多く分泌されるため、全ての人が適切な睡眠をとることが大切なのです。

‐‐‐■睡眠の種類‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
人間の睡眠は、ノンレム睡眠とレム睡眠が規則的に組み合わさってできています。
レム睡眠とは、急速眼球運動(Rapid Eye Movement:頭文字のREMよりレム)を伴う睡眠のことで、その反対がノンレム睡眠です。
電車や机で居眠りしている時に、黒目が小さく動いているのが急速眼球運動です。レム睡眠の眠りは浅く、身体の休養はされていますが、脳の休養は十分になされていません。夢を見ている時はこの睡眠であることがほとんどです。
一方、ノンレム睡眠の眠りは深く、脳の休養が行われています。特に、就寝直後ほどノンレム睡眠は深く、長い時間続きます。
一般的にノンレム睡眠とレム睡眠が約1.5時間毎に交互に現れて、睡眠が行われているとされています。

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‐‐‐■最適な睡眠時間‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
日本は世界から見ると、際立って睡眠時間が短いことが報告されています。
平成23年の総務省の社会基本調査によると、日本人の平均睡眠時間は、男性が7時間49分、女性が7時間36分とされています。
睡眠時間は、多すぎても少なすぎても死亡率が高く、7時間程度の人の死亡率が最も低いことがわかっています。
また、ノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルを考えると、1.5時間の倍数にすることが理想的とも言われています。
理想の睡眠時間は、個人差やその日の疲れなどの影響が大きいですが、7時間程度を目安にするといいかもしれません。

最近、睡眠は時間よりも質であるとされています(次回参照)。
「長く寝たのに疲れが取れない」「短い時間しか寝てないのに元気」というのは誰もが経験したことがあるのではないでしょうか?
自分の生活習慣に合う適切な睡眠時間を見つけて、睡眠の質を高めることに集中したほうがいいのかもしれません。

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<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立した。

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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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