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2017年12月29日 (金)

【お酒の適正な量とは?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

お酒の影響や注意点について理解できたかと思いますが、実際にどのくらいの量なら飲んでいいのかが一番気になるところかもしれません。適正量を理解して、実践するようにしましょう。

‐‐‐■適度な飲酒とは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
健康日本21(厚生労働省)では「節度ある適度な飲酒とは1日平均 純アルコールを約20g程度としています。まずはこれをしっかりと守るようにしましょう。
しかし、これは必ずしも全員に当てはまるものではありません。例えば、女性や高齢者は、これよりも少量であることが望ましいとされています。さらに、アルコール代謝能力の低い(アルコールが弱い)人や飲酒習慣のない人も少ない方が理想的です。また、アルコール関連の疾患を有する者や依存者なども、この基準には該当しません。様々な限定はありますが、まずは、この純アルコール量20gを覚えて守るようにしましょう。
また、健康日本21の中では、生活習慣病のリスクを高める純アルコール量として、1日あたりの摂取量が男性40g以上、女性20g以上としています。こちらが上限である事も一緒におさえておきましょう。

‐‐‐■純アルコール量の算出法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
純アルコール量とは?
お酒に含まれるアルコールの濃さは千差万別です。身体に対する影響はお酒の量ではなく、摂取した【純アルコール量】が基準となります。純アルコール量は、以下の計算式で算出する事ができます。

『 純アルコール量(g) = 酒の量(mL) × 度数(度)またはアルコール濃度(%) ÷ 100 × 比重(0.8) 』
※アルコールの比重は一般的に0.8です。

一般的なお酒の純アルコール量を表にまとめました。実際に普段飲んでいる量を確認してみましょう。

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-‐‐■純アルコールの処理の時間‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
摂取した純アルコールを体内で処理して、消失させる時間がアルコールを処理する時間です。何杯飲んだかという量ではありません。そして、体重約60kgの人は、約1時間で5gの純アルコールを処理することができるとされています。

例えば、ビール中ジョッキ(約300ml)を4杯飲むと、純アルコール量は約45gとなります。つまり、アルコールの処理には、約9時間がかかると考えられます。
飲み会が23時まで続いていたとすると、アルコールの処理が完了するのは翌日の朝8時です。
もちろん最後に飲んだ時間にもよりますが、夜遅い時間に多く飲めば翌日の朝や午前中の活動にも影響を与えてしまうのです。

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‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
適度なアルコールは、身体に良い影響を与えることもわかっていますが、飲みすぎてしまうケースがほとんどと言えるでしょう。飲んでいる純アルコール量を把握して、飲み過ぎには十分注意しましょう。

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<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立した。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

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