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2017年10月27日 (金)

【取り入れてみたい運動】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

先週まで「ウォーキング」、「ストレッチング」、「筋力トレーニング」について解説しましたが、これだけではつまらない、飽きるという方もいるかもしれません。
それぞれ、運動によって特徴や効果は異なります。普段自分が実施していない運動も積極的に実施してみましょう。今回は代表的な運動を3つ紹介します。

‐‐‐■登山・ハイキング‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
登山やハイキングは1回あたりの運動時間が長くなることがほとんどです。
このような長時間の運動は有酸素運動として大きな効果があります。
さらに、坂道を上り下りすることによって、平坦な道よりも筋肉への負担が大きくなり、普通のウォーキングよりも約1.5倍エネルギーを消費すると言われています。
つまり、ウォーキングと筋力トレーニングが組み合わさったような効果のある運動と言えるでしょう。
多くの自然に触れる体験や頂上へ行った時の達成感と景色は、日常ではなかなか味わうことがないもので、ストレス発散にもなります。
標高も低く、登りやすい山もありますので、休みの日に行ってみてはいかがでしょうか。

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‐‐‐■水中運動‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
お風呂の科学でも紹介した3つの作用によって、水中運動と陸上運動では大きく異なる効果があります。
水中は浮力作用により、体重が通常の10%程度となり、膝や腰への負担が少なくなります。そのため、膝や腰に痛みや不安のある方でも安心して実施できる種目です。
さらに、水の抵抗で陸上よりもエネルギー消費量は多くなり、水泳はランニングと同程度のエネルギー消費ができるほどの強い運動とされています。
しかし、水中運動のみの実施では、骨への負荷が少ないため、骨密度の改善などには繋がりません。
水泳選手は陸上競技の選手などと比べて、踵の骨密度が低いという報告もあります。
そのため、骨密度の低下を予防・改善するためには、陸上でのウォーキングや筋力トレーニングなどの運動と組み合わせる必要があるのです。

‐‐■球技やラケットなどを使ったスポーツ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
今まで紹介してきたような健康のための運動は個人で実施できる種目が多いです。
しかし、球技やラケットを使うスポーツは、味方または相手など複数人の動きを見ながらプレーをすることがほとんどです。
このようなその場に応じて判断し、行動する能力を「オープンスキル」と言います。
一方、安定した状況で技術を発揮する能力を「クローズドスキル」と言います。
例えば、サッカーの場合、オープンスキルは、「ドリブルをして相手を交わす」、「ディフェンダーがいる状況でパスをする」などが当てはまります。
オープンスキルを身につけることは、
「つまずいて転びそうになった時に足や手が出る」
「人混みの多い所で、人とぶつからずにすれ違うことができる」
「車が横から急に出て来た時にすぐ反応できる」
など、日常生活においても判断を適切にできるような力が身につき、大きな怪我や事故を防ぐことにもつながります。
昔、実施していたスポーツや実施したことないスポーツでも、友人や家族などとコミュニケーションを取りながら、スポーツを楽しんでみてはいかがしょうか?

201710272‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
1つの運動を続けることも大事ですが、様々な運動を実施することで、普段使わない筋肉を動かすことができます。
これを機に、いつもとは違う運動をしてみましょう!

Photo<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
高齢者の筋肉量減少を予防する運動教室「筋活」やウォーキング教室など、地域で運動教室の講師を多数担当中。カウンセリング形式の個別の運動指導も実施中。

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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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