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2017年9月 8日 (金)

【入浴する時の注意点】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

前回、入浴の3つの作用による効果についてまとめましたが、今回は入浴には注意すべきポイントがいくつかあります。

‐‐‐■脱衣所の温度‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
寒い冬場の脱衣所と浴室では、10℃以上の温度差になることもあります。
この急激な温度差に対応するため、血圧が大きく変動し、問題を引き起こす可能性があります。

具体的な例を見てみましょう。
①寒い部屋で衣服を脱ぐとき、末梢血管が収縮(血圧上昇↑)
②熱いお湯に肩までつかると、水圧がかかり、交感神経も緊張(血圧上昇↑)
③お湯につかっていると、血管拡張(血圧低下↓)
④風呂から上がるとき、水圧作用がなくなる(血圧低下↓)
⑤寒い脱衣所では、血管収縮(血圧上昇↑)

この現象はヒートショックと呼ばれ、心筋梗塞や脳梗塞などの突然死を引き起こす可能性があります。
特に、高齢者や血圧高め、動脈硬化などの方はリスクが高くなっているので注意が必要です。
対策として、日本では馴染みはありませんが、脱衣所に暖房を置くなど、温度差を小さくすることが重要です。

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‐‐■入浴を避けたほうがいいタイミング‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
①食事直後
食後は、消化吸収のために消化器官に多くの血液が流れます。
しかし、入浴することで、皮膚など全身で血液が必要となり、消化器官への血流量が減ってしまいます。
消化器官への血流不足は、消化不良や腹痛を起こす可能性があるのです。
理想としては、食後1時間以上空けてから入浴するとよいでしょう。

②飲酒後
入浴することで血液循環が良くなるため、飲酒したアルコールも全身に回り、ますます酔った状態になってしまう恐れがあります。
また、アルコールは血圧にも影響を与えるため、ヒートショックをよりひどくする可能性もあります。
さらに、お酒を処理するために水分を使うとともに、入浴中に汗もかくため脱水症状の危険性もあります。

‐‐‐■水分補給‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
入浴中も実際には汗を多くかいており、状況によって違いますが、 500~800ml程度の水分が失われるといわれています。
そのため、脱水症状や血液ドロドロの状態になりやすいのです。
入浴後の水分補給はもちろん大切ですが、入浴前の水分補給も意識しましょう。

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入浴で働く3つの作用は、注意しなければ健康を害す方にも働きます。
正しい入浴方法を知り、実践して、身体の疲労を取り除きましょう!

写真出典:https://www.photo-ac.com/

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
高齢者の筋肉量減少を予防する運動教室「筋活」やウォーキング教室など、地域で運動教室の講師を多数担当中。カウンセリング形式の個別の運動指導も実施中。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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