« 【三大栄養素-糖質と脂質について】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報 | メイン | 【第6の栄養素~ビタミンとミネラルについて】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報 »

2017年8月18日 (金)

【身体を整える~ビタミンとミネラルについて】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

ビタミン、ミネラルは、どちらも食べ物に含まれている微量栄養素で、身体の働きを整える作用があります。また、身体の中で合成することができないため、常に食事から摂取しなければなりません。
ビタミンは、炭素や水素、酸素、窒素などから構成される有機化合物であるのに対し、ミネラルは無機物です。混同しがちな、ビタミンとミネラルをしっかり理解していきましょう。

‐‐‐■ビタミン‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ビタミンは、炭素や水素、酸素、窒素などから構成される有機化合物です。
その種類は全部で13種類あり、水に溶ける水溶性ビタミンと油脂に溶ける脂溶性ビタミンがあります。

2017084例えば、ビタミンB群は、三大栄養素の代謝やエネルギーを生み出す補助などの役割を担っています。
極端に言えば、ビタミンB群を摂取していなければ、三大栄養素を摂取してもエネルギーなどとして使うことはできないのです。
このように、脂溶性ビタミンやその他のビタミンも抗酸化作用や骨形成のサポートなど、様々な役割を有しています。
つまり、ビタミンはそれぞれの栄養素の働きを調整するような役割を、身体の色々な場所で実施しているのです。

‐‐‐■ミネラル‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ミネラルは、直訳すると「鉱物」ですが、炭素や水素、酸素、窒素以外の元素を総称して、ミネラルと呼んでいます。
ミネラルは、ビタミンと同様に栄養素の働きを整える作用があるだけでなく、身体の構成成分になります。
身体を構成するミネラルは骨や歯にその大部分があり、それらはCa(カルシウム)やMg(マグネシウム)、P(リン)などでできています。
つまり、ミネラルが不足すると、身体の調整機能が低下するだけでなく、「身体の構成」も悪くなります。
最もわかりやすいのが、カルシウムが不足することによって、骨量低下や骨粗鬆症になる例です。それ以外にも鉄分の不足によってヘモグロビンの主成分が不足し、貧血につながります。
このように、ミネラルの不足は、わかりやすく身体に症状として現れるのです。
ミネラルの中でも、カルシウム、マグネシウム、亜鉛は不足しやすく、ナトリウムは過剰になりがちとされています。

2017083

‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ビタミン、ミネラルは微量ながらも、身体の中では大切な役割を担っており、その一部は身体に強い影響力を持っています。
しかし、実際の食事における摂取量を把握するのは専門家でない読者の皆様には難しいかもしれません。自分の食事の状況から不足の可能性がある場合には、サプリメントなどを利用するのもいいでしょう。しかし本来は、サプリメントに頼ることなく、自然の食品から、摂取できるようになることが理想的です。
そのためには多くの品目を摂取するように心がけることで、ビタミンとミネラルがバランスよく摂取されていきます。

※なお、それぞれの栄養素の推奨量や耐用上限量は日本人の食事摂取基準(2015年版)(厚生労働省)を参考にするとよいでしょう。

Photo_2

<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

------------------------------------------
現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
------------------------------------------

レスタWEBサイトへ 五感で楽しむ…季節のおすすめプラン とめて得するタイムズクラブ新規会員募集中

(C) RESTA All Rights Reserved.