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2017年7月 7日 (金)

【野菜を先に食べるメリットとは?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

野菜にはビタミンやミネラル、食物繊維が豊富に含まれており、「健康のためには1日に350g以上の野菜を食べましょう」という目標が掲げられています(厚生労働省)。
このように野菜は量も気になるところですが、食べるときの順序として「野菜から先に食べると良い」ということばを耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
野菜に含まれる食物繊維は、血糖値の上昇やコレステロールの吸収を抑制するなど、生活習慣病の予防に役立ちます。健康に大きく貢献している野菜を先に食べることで、どのようなメリットがあるのでしょうか。

‐‐‐■血糖値コントロールが大切‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
血糖値は食事によって上昇しますが、「高くしすぎないこと」と「急上昇させないこと」の2点が大切です。
食事をして上がった血糖値は、糖を体内に吸収する唯一のホルモン「インスリン」によって下げられます。血糖値を急上昇や高値にすると、インスリンを多く使います。その結果、インスリンを作り出す、すい臓は疲弊し、最後は作ることができなくなってしまいます。
この状態が糖尿病で、自分のインスリンで血糖値を下げられないために、インスリン注射などによって血糖値を下げています。
糖尿病予防のため、血糖値をコントロールしておくことは非常に重要です。

そして、「野菜から先に食べる」ことは血糖値コントロールに役立つのです。

201706231‐‐‐■GI(グリセロミック・インデックス)‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
血糖値の上昇率の指標として、「GI(グリセロミック・インデックス)」というものがあります。
GIはブドウ糖を摂取した時の血糖値上昇率を100として、他の食品を相対的に表している数値です。
GIが低い食品は、血糖値の上昇が緩やかであることを示し、その食品の代表が野菜です。
実際、野菜サラダをごはんの前と後で食べた際の血糖値の上昇量を比較したグラフが次のようになります。

201706232ごはんの前に野菜サラダを食べたときは、後に食べるよりも、緩やかに血糖値が上昇することがわかります。同じものを食べても、食べる順番で血糖値の上昇に違いが生じてしまうのです。

なお、様々な食品のGIは下記のサイトを参考に確認するとよいでしょう。
シドニー大学
URL: http://www.glycemicindex.com/
糖尿病ネットワーク
URL:http://www.dm-net.co.jp/calendar/2008/006887.php

‐‐‐■実際の食事での注意点‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
サラダと名がついているものを先に食べれば良いというわけではありません。
ポテトサラダやカボチャサラダ、マカロニサラダには、多くの糖質が含まれています。
このような糖質の多いサラダは、最初に食べると、逆に血糖値が急上昇してしまいます。
そのため、ご飯と同じように後から食べることで、血糖値の上昇を抑えることができます。

201706233野菜から食べることは、身体にとって良い事が多くあるとともに簡単に実施できるため、多くの人が実施している健康づくりの方法です。
食事の順序を変えることは食習慣改善の一つです。あなたも今日から試してみては!?

写真出典:https://pixabay.com

Photo<執筆者紹介>
井岡萌美[管理栄養士]
体育系大学を卒業後に管理栄養士を取得。運動に関する知識を有し、運動との組み合わせを意識した食事指導を実施。アスリートや特定保健指導該当者を中心に栄養指導を行う。
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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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