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2017年4月14日 (金)

【体組成の正確な測定方法】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

レスタの男女ロッカールーム内には「体組成計」が設置されています。もう測定してみましたか?
意外に知られていないのですが、実は体組成計は“測定方法によって誤差が大きくなってしまう”ことをご存じでしょうか?
そこで今回は【体組成の正確な測定方法】についてご説明します。

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---■体組成計の仕組み----------
一般的な体組成計は体に微弱な電気を流し、その抵抗値に年齢や性別などを加味した計算式によって体脂肪量を算出しています(インピーダンス法)。
抵抗値は水分が電気を通しやすく、脂肪は電気を通しにくいという特徴を利用しています。この特徴の違いを利用して、「電気の通りやすさ」から体脂肪量を測定(算出)しています。

---■測定のベストタイミングは?----------
◎起床後
◎朝食前
◎トイレ後

このタイミングが、一般的に安定しているとされます。
便や尿も測定誤差の要因の1つとなります。1回の尿量は約200~400ml、1回の便は約100~200gです。これらを考慮すると、トイレ後に測定する必要があります。

一方、誤差が出やすいのでおすすめしないタイミングは
×入浴やサウナに入った後
×運動後
×食事直後

入浴やサウナに入ると、汗をかいて極端に脱水していますので、誤差が大きくなります。同様の理由で、運動後も最適とは言えません。
食事直度については、食べた物が胃で消化途中なので、体重や体脂肪率の数値に影響を与えますので、最適とは言えません。

---■入浴後に「体重が減った!」と喜ぶのは危険!?----------
よく運動の前後や入浴前後で体重を測定し、「〇kg減った」という方がいらっしゃいますが、それは脂肪の減少ではありません。ほとんどは水分です。
本来は、運動の前後や入浴の前後で、体重はあまり変わらない方が良いのです。
減りすぎていれば、脱水症状のリスクが高まります。

なお、通常、健康診断などにおいては、一般的な服の重さは1kgとして引いて測定をしています。より正確に測定したければ、着衣量(風袋量)にも注意が必要です。

次回は、測定結果の解釈について解説します。測定結果をどう理解するといいのかをお伝えします。

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<執筆者紹介>
位高駿夫[博士(スポーツ健康科学)]
企業内で研修等による中高年者の運動・健康指導を行う。大学等で教鞭をとりながら、スポーツ健康科学に関する研究も実施。
運動・スポーツを通して、全ての人の健幸に貢献する会社、株式会社ハイクラスを設立。

詳細なプロフィールはこちら

■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。

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