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2019年8月 2日 (金)

【日焼けのタイプは人によって違う?】~専門家による健康科学情報

梅雨が明け、連日暑さが続いていますが、水分補給など熱中症対策はできていますか?
また、肌が黒くならないように日焼け対策をしている人も多いのではないでしょうか?
日焼けは、「すぐに赤くなり黒くなる人」や「赤くはならず、黒くなる人」など、人によってタイプが異なり、その人に合った日焼け対策が必要となります。
今回は、日焼けのタイプについて解説をしますので、自分がどのタイプに当てはまるのか確認してみましょう。

‐‐‐■日焼けとは?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
日焼けは、肌が赤くなるサンバーン肌が黒くなるサンタンの2種類に分けられます。
サンバーンは日光皮膚炎と呼ばれ、やけどと同じ状態で、ヒリヒリと痛みを感じたり、水ぶくれができたりします。
主に、紫外線のUV-Bという強い日差しを浴びた際に起こります。
一方、肌が黒くなるサンタンは、メラノサイトという色素形成細胞が紫外線などの刺激によってメラニンを生成することで、起こります。
メラニンは肌の色が黒くなるだけではなく、紫外線を吸収し、肌内部の組織(コラーゲンなど)を守る役割(サンスクリーン)があります。
日焼けはいずれも紫外線によって肌にダメージを受けた状態で、シミやしわ、皮膚がんの原因となるため、対策が必要です。

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‐‐‐■日焼けのパターン‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
日焼けは、メラニンを生成する能力によってパターンが異なり、大きく3種類に分けられます。

①肌が赤くなるが、黒くならない人
このタイプの人は、メラニンの生成が少ないため、黒くなりにくい、いわゆる色白の人です。
このタイプは、メラニンの生成が少ないため肌内部の組織は紫外線の影響を受けやすく、皮膚がんなどの危険性も高いと言われています。
そのため、帽子の着用や日傘を差すなど、直接太陽光にあたらない工夫やSPFの数値が高い日焼け止めを使用することが望まれます。

②肌が赤くならず、すぐに黒くなる人
紫外線を浴びるとメラニンを大量に生成するタイプで、UV-Aを浴びるだけでも肌は黒くなります。
①のタイプに比べ、皮膚がんなどになる可能性は低いと言われていますが、日頃から対策をしなければシミやしわが増えていきます。
このタイプの人は、PAが高い日焼け止め を塗ることで、肌の色は黒くなりにくくなります。

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③肌が赤くなり、黒くなる人
このタイプは①、②のどちらのタイプも合わせ持っているため、場合によって対策をする必要があります。
日頃から、日焼け対策を行い肌が赤くならないようできるだけ太陽光を浴びないように注意しましょう。

‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
これらのタイプは遺伝によって決まっていると言われています。
まずは、自分がどのタイプであるかを理解し、それに応じた対策をしていきましょう。

画像出典:

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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