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2019年5月17日 (金)

五月病に注意しましょう!~専門家による健康科学情報

最近、仕事のやる気がない、疲労感が取れないなどの症状はありませんか。
このような症状は総称して五月病と呼ばれることが多く、皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。
五月病は、放っておくと心の病気につながる可能性もありますので、注意が必要です。
そこで今回は、五月病について症状や原因、対策・解消方法について解説します。

‐‐‐■五月病とは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
五月病という病名はなく、医学的定義もありませんが、一般的にゴールデンウィーク後の心や身体の不調のことを指します。
特に、五月病に見られる症状は、無気力感や不安感、疲労感、食欲不振、不眠、人との関わりがおっくうになるなど様々です。
さらに、学校や職場に行けなくなってしまうなど重症化してしまうケースもあります。
これらの症状から医学的には、軽度のうつ病や適応障害として医師から診断される場合が多いとされています。

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‐‐‐■五月病の原因は?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
では、なぜ五月病と呼ばれるのでしょうか?
五月病は、就職や進学、転勤や転居など新しい環境に適応できない場合に多くみられ、4月に大きな変化があった人ほど五月病を引き起こしやすいと言われています。
例えば、「人間関係がうまく築けない」、「新しい環境に慣れない」「理想と現実のギャップに差があった」、「今までの目標を叶えてしまい、次の目標を見失ってしまう」などが原因となることが多いようです。
さらに、性格にも原因があるとされ、几帳面、まじめ、責任感があるといった特徴のある人も五月病を引き起こしやすいと言われています。
これらの条件に当てはまる人は注意が必要です。

‐‐‐■五月病の対策、解消方法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
五月病の症状を引き起こさないためには、運動、食事(栄養)、睡眠を充実させ、規則正しい生活を送り、心身ともにストレスを溜めないことが重要だとされています。
特に運動は、疲れが残らない程度の有酸素運動(ウォーキングやサイクリングなど)が有効と言われています。
有酸素運動は感情をコントロールする神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促すことが報告されています。
例えば、デスクワークが多く、外出が少ない人は昼休みに散歩したり、通勤の際、1駅前で降りて帰ったりするなど、日常生活で10~15分程度、運動量を増やすことも有効です。
さらに普段身体を動かす時間のない人は、休日に30分程度散歩をするなど、身体を動かす(積極的休養:アクティブレスト)機会をつくることで、セロトニンの分泌を促し、ストレス解消にもつながります。

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‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
規則正しい生活のほかにも趣味を充実させること友人や家族などとコミュニケーションを図ることもストレスを溜めない方法の1つです。
また、このような症状は5月に限らず、夏休みや年末年始など長期休暇の後でも引き起こす可能性もあります。
五月病の症状が続く、また他の時期でも同じような症状が続いているなどの場合は、かかりつけ医へ受診することをおすすめします。

画像出典:

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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