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2019年1月 4日 (金)

【冬にかかりやすい病気-ウイルスと細菌の違い】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

新年も明け、冬も本格化してきました。
多くの人が、「冬は風邪を引きやすい」というイメージをお持ちだと思います。
では、風邪はウイルスによって症状が現れるのでしょうか。それとも、細菌でしょうか。
ウイルスと細菌の違いを理解し、予防に役立てていきましょう。

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‐‐‐■ウイルスとは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ウイルスは、特定の細胞に依存し増殖する微生物のことです。
普段生活する中で、耳にするウイルスの名前は数少ないですが、インフルエンザウイルスやノロウイルスは思い浮かぶでしょう。
他の代表的なウイルスとしては、
・風疹ウイルス(風疹の原因ウイルス)
・ロタウイルス(乳幼児の急性胃腸炎を引き起こすウイルス)
・HIV(AIDSの原因ウイルス)
などがあります。
現在までに発見されているウイルス以外にも、膨大な数が存在しており、ウイルスが引き起こす病気の種類も全ては特定できていません。
いわゆる風邪(かぜ症候群)は、複数のウイルスが鼻やのどに感染することで起こることがほとんどです。

‐‐‐■細菌とは‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
細菌は、細胞を持った1つの微生物です。
細菌は様々な場所に存在しており、例えば、私たちが食べる納豆には、納豆菌がいます。
納豆菌のように、人に対して有用な働きをする細菌もいますが、病気や重い症状を引き起こす細菌もあります。
主な細菌は、
・結核菌(結核の原因)
・大腸菌(下痢などを発症)
・サルモネラ菌(代表的な食中毒の原因)
などがあります。
数千種類ある細菌の中で人と関わりのあるものはごくわずかで、人に感染したり悪さをする細菌は数パーセントと言われています。

‐‐‐■ウイルスと細菌の違い‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
ウイルスも細菌も、人に有害な働きをすることがあります。
では、ウイルスと細菌の違いはどこにあるのでしょうか。
今回は、①大きさと増殖方法、②対策方法の2つに分けて解説します。

①大きさと増殖方法
ウイルスと細菌はどちらも微生物ですが、ウイルスは細菌の数十分~数千分の一と非常に小さいサイズです。
また、ウイルスは自力で増殖するための仕組みを持っていません。
そのため、細胞に入り込み、その中で複製をつくり増殖していきます。
一方、細菌は細胞の構造を有しているため、栄養があれば細胞分裂をして自力で増えていくことができます。

②対策方法
細菌には抗生物質が効きますが、ウイルスにはほとんど効果がありません。
そのため、インフルエンザや風疹などのようなウイルスが原因となる病気には、ワクチンなどで対策をとることが一般的です。
また、風邪は多数のウイルスによる感染であるため、その原因を明らかにしたうえで、対策を考える必要があります。

‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
感染の原因がウイルスによるものか、または細菌によるものかによって、専門医とともに対策方法を検討しましょう
しかし、対策方法として最も重要なことは、ウイルスや細菌に感染しないように、予防に努めることです。

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画像出典
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<執筆者紹介>
宇野真里子[健康運動指導士]
東海大学大学院体育学研究科 修士課程在学中
「健康づくり支援事業」を中心に活動。
健康運動指導士の資格を取得し、ストレッチを中心とした高齢者の運動指導を実施。大学院では研究活動を勉強し、質の高い支援を現場に提供できるように奮闘中。

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