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2018年11月 2日 (金)

【フレイルとは?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

近年、我が国では高齢化が進み、加齢に伴い生じる様々な症状や状態について注目されることが多くなってきました。
今月は最近、耳にする機会が増えた4つの言葉「フレイル」、「サルコペニア」、「ロコモティブシンドローム」、「変形性膝関節症」について1つずつ解説していきます。

みなさん「フレイル」という言葉は聞いたことがありますか?
フレイルは、健康と要介護状態の間にある“虚弱”を示す言葉です。
フレイルに該当する日本人はおよそ300万人と厚生労働省が推計しています。高齢化に伴い、さらに多くの人がフレイルになると予想され、早い段階からの予防・改善が重要です。

‐‐‐■フレイルの語源・定義‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「フレイル」という言葉は、「弱さ・もろさ」の意味を持つfrailty(フレイルティー)に由来します。
老年医学分野におけるfrailtyの意味は、虚弱や老衰、脆弱などの意味ですが、この言葉に対する適切な日本語訳を、「フレイル」にすることを2014年に日本老年医学会が提唱しました。
厚生労働省はフレイルを「加齢とともに、心身の活力(例えば筋力や認知機能等)が低下し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの危険性が高くなった状態」と定義しています。
しかしながら、実際に、フレイルの判定方法は現在まで統一されていません。

‐‐‐■フレイルの概念‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

20181102要介護状態を予防する方法を考えるときに、健康と要介護状態の二分で考えることは実際に難しいのが現状です。
つまり、多くの高齢者が健康から要介護状態に移行する際に、中間的な状態の「フレイル」を経ています。
さらに、自立度は一時から急激な低下を示すのではなく、緩やかに低下していきます。
そのため、健康と要介護状態の間にある「フレイル」が非常に重要になります。
フレイルは単に、体力低下などの身体的なことだけではなく、意欲の低下などの精神的なことや孤食などの社会的なことまで包括した概念です。

‐‐‐■フレイル予防・対策‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
フレイルは多面的な要素を持っており、その個別の対策は多岐にわたります。
フレイルの予防・対策の考え方として、「フレイルに陥らないようにすること」と「フレイルの進行を抑え・改善すること」が大切です。
それぞれの方法は専門家の指導や助言が必要です。
しかし、普段の生活から、身近にいる家族などがフレイルに早く気づき、対応することが要介護状態に至る可能性を減らしていくことに繋がります。
フレイルの概念から、急に要介護状態になるのではないことを理解し、身近な方を見守る力を大切にしていきましょう。

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<執筆者紹介>
宇野真里子[健康運動指導士]
東海大学大学院体育学研究科 修士課程在学中
「健康づくり支援事業」を中心に活動。
健康運動指導士の資格を取得し、ストレッチを中心とした高齢者の運動指導を実施。大学院では研究活動を勉強し、質の高い支援を現場に提供できるように奮闘中。

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