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2018年6月 1日 (金)

ダイエットを科学する【あなたの理想体重は?】セルフメディケーション~専門家による健康科学情報

誰しも、理想とする体型があり、一度は“ダイエット”を試したことがあると思います。
しかし、やみくもに体重のみを減らすようなダイエットでは、隠れ肥満(体重は問題ないが、筋肉量が少なく、体脂肪が多い状態)になってしまう可能性があります。
そのため、ダイエットを始める時には、自分の理想的な体重を知って、それに向けて目標を決めることが基本となります。

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‐‐‐■自分の標準体重を知ろう!‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
自分の身長から適切な体重を知りたい場合は、国際的に用いられている体格指数(BMI:Body Mass Index)から求めます。BMIは、代表的な肥満度の指標として使われています。
一般的には、BMIが22のときの体重が標準体重とされ、死亡率が低くなることが研究で報告されています。
日本では、BMIが25を超えると“肥満”と判定され、死亡のリスクが2倍以上になるとされており、積極的な減量が推奨されています。
一方、BMIが18.5未満の場合は“やせ(低体重)”と判定されます。
やせは一見モデル体型のようできれいに見えるという風潮もありますが、骨粗鬆症など健康問題のリスクが高くなることも報告されています。
また、鉄欠乏のような栄養不足の状態となり、貧血などの体調不良を引き起こしやすくなります。

‐‐‐■BMI・標準体重の計算方法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
実際に自分のBMIと標準体重を計算してみましょう。
●BMI
「BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」
で求めることができ、18.5~25.0が標準の範囲内です。
●標準体重
「標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22(kg/m2)」
上記の計算で算出された値が標準体重(理想体重)です。
●肥満の基準となるとなる体重
「肥満の基準となる体重(kg)=身長(m)×身長(m)×25(kg/m2)」
自分にとっての肥満の基準となる体重も算出でき、この体重を超えるとあなたは肥満の判定になります。

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‐‐‐■まとめ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
BMIは体重のみで評価するため、アスリートなどの筋肉量が多い人は体脂肪が少なくても肥満と判定される場合があります。
自分の身長から計算された標準体重をダイエットの目標としてみましょう!
また、BMIが25を大きく超えている人は、いきなり標準体重を目標にすると道のりが長いので、まずはBMIが25となるような体重を目標にしてみましょう。

画像出典:https://www.photo-ac.com/

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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■協力:株式会社ハイクラス

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現在レスタでは「スパでセルフメディケーション」というコンセプトのもと、よりいきいきと元気に過ごすための「ご自身による健康管理」を応援しています。
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