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2020年1月の2件の記事

2020年1月25日 (土)

【冬の入浴方法】~専門家による健康科学情報

1月末、本格的に寒さが厳しくなってきましたね。
寒い日はお風呂に入り、身体を温めたいと思う人も多いと思います。
入浴は正しく入れば、お風呂を出た後も保温効果が続き、気持ち良い眠りにつながります。
しかし、冬の入浴は、温かい時期と注意すべき点が少し変わり、入浴法によっては、かえって身体へ負担をかけてしまうこともあります。
今回は、冬ならではの入浴時に気を付けたい点についてまとめましたので、確認していきましょう。

‐‐‐■冬の入浴の特徴‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
入浴時の事故は冬が最も多く発生する季節と言われています。
●ヒートショック
冬の入浴では、温かい部屋から急に寒い脱衣所に行くなど、急激な温度変化は、血圧の大きな変動につながり身体へ大きな負担をかけます。
この現象は、ヒートショックと呼ばれ、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こし、突然死する可能性もあります。
特に、高齢者や血圧の高い方、動脈硬化などの方は、ヒートショックを引きおこすリスクも高いため、注意が必要です。

●(浴室)熱中症や脱水
熱中症という言葉は夏によく耳にしますが、冬でも起こり得る症状で、特に入浴時はより注意が必要です。
入浴中は、もちろん個人差はありますが約500mlの汗をかくとも言われており、入浴の前後で水分補給をしていない場合は、脱水状態となります。
脱水を引き起こすと、入浴で上昇した体内の熱を放出できないため、熱中症を引き起こし、入浴中に気を失い、溺死してしまうケースもあります。

‐‐‐■入浴前に気を付けたいこと‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
●脱衣所を温めておく
ヒートショックを防ぐためには、暖房器具(ヒーターなど)を置いて、できるだけ部屋と脱衣所の温度差を小さくしましょう。
また、浴室内も温まっていない場合は、お風呂の湯気で浴室内の気温を上げたり、シャワーで壁や床にお湯をかけたりするだけでも暖かくなります。

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●入浴前後には水分補給
入浴中の脱水を防ぐために、水や麦茶などをコップ一杯(200ml)程度10~15分前に飲みましょう。
特に、アルコールを摂取した後は、お風呂に浸かることは推奨できませんが、その場合はすでに脱水状態となっている場合もありますので、入浴前に必ず水分補給をしましょう。

●家族にお風呂に入ることを伝えておく
これは、万が一お風呂の中で倒れてしまったとしても、早期発見につながるため、大切なことです。
長時間経っても出ない場合は様子を見に来てもらうなど、コミュニケーションをとっておくのも良いでしょう。

‐‐‐■入浴時に気を付けたいこと‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
●温度は40℃とぬるめで、10~15分程度を目安に
寒いと、熱い温度(42℃以上)で入浴をしたい方も多いと思いますが、熱いお風呂に浸かると血圧の変動がより大きくなり、意識を失うケースもあります。
入浴中に眠くなってしまう経験はあると思いますが、これは、血圧が下がっていることにより意識が薄れている可能性も高いので、長風呂は避けましょう。
さらに、長時間の入浴は脱水や熱中症を引き起こすことはもちろん、交感神経がはたらき寝つきが悪くなったり、肌が乾燥したりするデメリットもありますので、30分を超える長風呂はできるだけ避けましょう。

●急に湯船から立ち上がらない
浴槽から立ち上がったときに「立ちくらみ」を経験した方も多いのではないでしょうか?
これは、のぼせたというだけでなく、急激な血圧の変化によって引き起こされる可能性も高いのです。
浴槽から出るときは壁や手すりなどを利用しつつ、ゆっくり立ち上がるように意識をしておきましょう。。

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以上のことに注意すると、ヒートショックや熱中症のリスクは下がります。
他人事と思わず、正しい入浴で身体を温めたり、疲れを取ったりしていきましょう。

画像出典:

https://d1f5hsy4d47upe.cloudfront.net/90/90fbcdb0128213d068599b4f0489c69a_w.jpg
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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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2020年1月10日 (金)

【冬太りを防ぐには?】~専門家による健康科学情報

年末年始は、ゆっくり休んだり、旅行へ行ったりと有意義に過ごすことはできましたか?
今年も良い年となるよう過ごしていきましょう。

早速ですが、今年始まってから体重を測定しましたか?
正月太りという言葉もあり、その通りに体重が増えてしまった方も多いのではないでしょうか?
また、正月に限らず、冬は太りやすいというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、実は冬の方が痩せやすいとも言われています。
そこで今回は、冬太りの予防について解説します。

‐‐‐■冬の方が基礎代謝量は高くなる‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
基礎代謝量は季節によって変わると言われており、一般的に夏に比べて冬の方が高いとされています。
基礎代謝量は最も少ない時期から考えると5~10%ほど高くなるという報告が多くみられます。
冬は夏に比べ寒く、身体が冷えるため、体温を維持しようと身体を温めようとします。
身体を温めるために、筋肉を震わせる(鳥肌)などして、体内で熱を生み出し(熱産生)、その際にエネルギーも消費するため、基礎代謝量が高くなると言われています。
そのため、冬は本来、太りにくい季節と言われています。

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‐‐‐‐■なぜ冬は太りやすいと言われている?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
体重の増加は、食べすぎによる摂取エネルギー(カロリー)の増加と運動不足による消費エネルギー(カロリー)の減少が主な原因です。
基礎代謝量が増えることによって消費エネルギーが増えたとしても、いつもより食べる量が増えたり、身体を動かす機会が減ったりすれば、当然体重も増えてしまいます。
特に、年末年始や忘年会や新年会などのイベントが多く、いつもよりも食べる機会やお酒を飲む機会も増える人も多いと思います。
加えて、年末年始の長期休暇や寒いからといった理由で外に出る機会も減少してしまう人が多いでしょう。
このように、冬になると太りやすい行動が増えるため、体重も増加してしまうのです。

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‐‐‐■冬太りを予防法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
冬太りを防ぐためには、まず、暴飲暴食をしないこと身体を動かす機会を減らさないことを意識してみましょう。
当たり前のようですが、先ほどの太りやすい行動をしないようにすることが大切です。
例えば、食事の場合、ご飯の量はもちろん、お酒の量や間食なども以前より増えていないかを振り返り、増えていると感じたら減らしてみましょう。
また、外食は家で食べるよりも高カロリーである場合が多く、栄養も偏りやすくなるため、回数が増えていると体重増加につながる可能性がありますので注意しましょう。
一方、運動量は冬になって通勤などでバスを利用するようになったり、休日は寒いからと外に出る機会が減ったりしていませんか?
1日の歩数を振り返ると、どれくらい動いているかを把握することができるので、以前と比べて歩数が減らないように目標を立てながら、こまめに歩くことを意識してみましょう。
また、筋肉量が増えるとエネルギー消費量も増えるので、スクワットなどの筋トレは、太りにくい身体をつくるためには効果的な運動と言えるでしょう。

画像出典:

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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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