【不眠は続くと問題に!?】~専門家による健康科学情報
最近、眠ろうとしても眠れなかったり、夜中に起きてしまったりなど、睡眠に不安を持っていませんか?
また、十分な睡眠がとれないことによって、日中に眠気や集中力の低下なども引き起こしていませんか?
このような状態が長期間続いている方は不眠症の可能性があります。
そこで、今回は不眠症の症状と不眠の原因・予防法について解説します。
‐‐‐■不眠症とは?‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
不眠症は、睡眠に関する問題が一時的ではなく、長期間(1ヶ月以上)続き、日中に精神や身体の不調により生活の支障が出る場合に診断される病気です。
この場合の精神や身体の不調とは、倦怠感や意欲・集中力低下、抑うつ状態、頭痛、めまい、食欲不振などが挙げられます。
不眠症の場合、ただ単に眠れないだけでなく、「日中に不調が出現する」ことが問題とされており、眠りが浅く感じられても昼間の生活に支障がなければ不眠症とは診断されないことがほとんどです。
‐‐‐■不眠症の種類‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
不眠症の種類は主に4パターンがあり、複数当てはまる場合もあります。
●入眠障害
いわゆる「寝つきが悪い」状態です。
一般的には、寝床に入ってから眠るまでに30分以内と言われています。
日本睡眠学会では、眠るまでに2時間以上かかる場合を入眠障害と定義していますが、いつもよりも寝つきが悪くなり、次の日に支障が出ているかが目安となります。
●中途覚醒
眠りが浅く途中で何度も目が覚めてしまう状態です。夜中にお手洗いに行きたくなって起きる場合もこの症状に当てはまります。
●早朝覚醒
予定の起床時間よりもずっと早く(2時間以上前)目覚めてしまう状態で、加齢が原因とされることも多い症状です。
●熟眠障害
睡眠時間は足りているのに、眠りが浅く、ぐっすり眠れたという満足感が得られない、疲れが取れない状態です。
‐‐‐■不眠の原因‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
不眠を引き起こす原因は様々で、個人によって異なります。
①生活習慣
普段の生活で、長時間の昼寝(30分以上)をしている場合や運動不足、喫煙、飲酒、お風呂はシャワーのみで済ませてしまう、PCやスマホを寝る直前まで使用しているなどが不眠の原因として挙げられます。
②ストレス
日々の心理的なストレスも当てはまりますが、「明日の朝早く起きないといけないから早く寝なきゃ」といった不安や焦り、緊張などによって入眠障害を引き起こす場合もあります。
③周りの環境
テレビなどの物音や照明が明るすぎる、においなども不眠の原因となることがあります。
④病気
睡眠に関係する病気が原因で不眠を引き起こす場合もあります。
例えば、寝ている途中に呼吸が止まり、睡眠の質の低下につながる「睡眠時無呼吸症候群」や下肢を中心にむずむずとした感覚やかゆみが出る「レストレグレックス症候群(むずむず脚症候群)」、寝ているときに急にピクッと動く「周期性四肢運動障害」などが挙げられます。
‐‐‐■不眠の対処法‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
まずは上記の不眠の原因となっているものを見極め、適切な対策を取ることが望まれます。
例えば、
・寝る直前にスマートフォンやPCの使用を控える
・寝酒をしない
・お風呂に入ってリラックスする
・適度に運動(寝る前にストレッチなど)
・就寝時間と起床時間を一定にする
など、安眠につながる行動を心がけましょう。
その他、原因がわからないまたは、改善しない場合はかかりつけ医または専門医を受診し、睡眠薬など適切な処方を受けることをおすすめします。
画像出典:
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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。
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