【熱中症の対策を見直そう!】~正しく知ろう!健康科学情報と簡単エクササイズ

まだまだ雨の日も多いですが、30℃を超える日も多くジメジメした日が続いていますね。
これから本格的な暑さがやってきます。
しかし、新型コロナウイルスの影響で、今まであまり注意していなかった点も含めて、熱中症の対策も必要となるでしょう。
厚生労働省がコロナウイルスと熱中症について、まとめていますので、そちらも含めて解説をしていきます。
新しい生活様式に合わせた、熱中症対策をもう一度確認しておきましょう。

‐‐‐■水分補給はこまめに摂ろう‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
熱中症は、主に体内の水分や塩分が失われ(脱水状態)、体温調節ができなくなるため、引き起こされます。
そのため、正しく水分補給をする必要が重要です。
タイミングは、のどが渇いてからではすでに脱水の状態ですので、のどが渇く前に摂取するのが理想です。
また、一気飲みをすると、飲んだ水分のほとんどは吸収されずに尿として排出されてしまいます。
そのため、コップ1杯ずつ程度とこまめ(30分~1時間に1回程度)に摂取すると良いでしょう。
また、他人が飲んだ容器で飲む(回し飲み)は避け、1回ごとに洗うようにしましょう。
紙コップを使用する場合は、継ぎ足しはせず、新しい物を使うことも感染拡大の対策として有効とされています。

‐‐‐■空調は換気をしながら‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
室内では、エアコンや扇風機などを活用して室温を調整しましょう。
室温は28℃前後が良い(環境省)とされています。
これは機械の設定温度が28℃ではなく部屋の温度が28℃という意味となりますので、28℃に設定していれば良いということではありません。
できれば、室温を見ながら快適に過ごせる温度まで調整をする必要があります。
また、一般的な家庭用のエアコンは、室内の空気を循環させて、換気の役割は果たしていないものが多くあります。
エアコンの使用中であっても、温度設定を変えながら、2ヶ所以上のドアは窓を開けるか、1時間に1回以上の換気を行いましょう。

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‐‐‐■マスクの着用にも注意‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
新型コロナウイルスの対策としてマスクを着用している方も多いと思います。
しかし、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあります。
運動中(通勤などで歩くも含む)マスクをしている場合、マスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかる可能性があります。
屋外では、人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクを外すようにしましょう。
また、人が密集した場所に長時間いる場合は、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的に外して休憩することも必要です。

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‐‐‐■最後に‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
熱中症は、その他さまざまな要因で引き起こされる場合があります。
過去にも熱中症の記事が掲載されていますので、確認してみましょう。

【熱中症の予防と対策】
http://blog.timesspa-resta.jp/2018/05/post-655d.html

【脱水と適切な水分補給】
http://blog.timesspa-resta.jp/2019/07/post-648a.html

画像出典:
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<執筆者紹介>
岡本尚己[健康運動指導士]
中高年者から高齢者を中心に運動教室やカウンセリングを通して、健康づくりの指導や支援を実施中。学会発表などの研究活動も行い、健康科学に基づいた指導を追究中。

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